セミナースケジュールネイチャーフットプリント -自然関連のライフサイクル評価に関する手法開発と活用-

Tue 18 Nov. 2025

ブラジル時間
10:00-11:15
日本時間
22:00-23:15

ネイチャーフットプリント -自然関連のライフサイクル評価に関する手法開発と活用-

主 催 : 環境省

共 催 : 早稲田大学

概要

事業活動におけるサプライチェーン全体の自然環境への負荷の削減とその開示が注目されつつある状況のなか、削減や開示を目指す企業にとっての課題のひとつに、環境負荷の評価における「指標」に何を採用し、どのように算定するかというものがある。そこで、現在、環境省が中心となって、ネイチャーフットプリントの評価手法の開発と活用に向けたプロジェクトを実施している。ネイチャーフットプリントはライフサイクルの視点に立って、事業活動における生物多様性や生態系サービスに関する影響を定量的に評価するための手法である。本セミナーでは、ネイチャーフットプリントの概要と日本企業によるその活用事例について紹介するとともに、今後の展望について討議する。

プログラム

開会挨拶

行木 美弥|環境省 地球環境局 国際脱炭素移行推進 環境インフラ担当参事官

日本における自然関連情報開示促進に向けた取組

大澤 晃一|環境省 自然環境局自然環境計画課生物多様性主流化室 室長補佐

ライフサイクル評価における生物多様性影響評価の特徴と展望

オリビエ ジョリエット|Technical University of Denmark

ネイチャーフットプリントの開発研究と活用

伊坪 徳宏|早稲田大学 理工学術院 教授

資生堂におけるネイチャーフットプリントの活用事例

大橋 憲司|株式会社資生堂 サステナビリティ戦略推進部 シニアスペシャリスト

農林中央金庫におけるネイチャーフットプリントを利用した投融資ポートフォリオの自然関連評価

飛彈 則雄|農林中央金庫 エグゼクティブ・アドバイザー

セッションサマリー

早稲田大学の伊坪徳宏教授は、近年世界的に注目が集まる「ライフサイクル環境影響評価(LCA)」をテーマに講演を行い、事業活動が自然・生態系に与える影響を定量的に評価する新手法「ネイチャーフットプリント(NF)」を提唱した。現在、産業界ではGHG排出量を測るカーボンフットプリントが主流だが、気候変動のみならず生物多様性の損失への対応が急務となっている。
本セミナーでは、環境省による情報開示促進の取組やデンマーク工科大学のオリビエ・ジョリエット教授によるライフサイクル評価手法開発が紹介された後、伊坪教授が主導する内閣府BRIDGEプロジェクトで進める研究および実証実験について大学、企業等から取組状況が報告された。
特に、伊坪教授からは、日本発の評価手法「LIME3」を基盤に、環境負荷を経済価値に換算可能な新指標の開発が紹介された。本指標は生物多様性と生態系サービスを網羅的かつ高精度に定量化するもので、ESG投資や企業の経営戦略における意思決定を支える重要ツールとして期待されている。
また、資生堂からはNFの事業活用、農林中央金庫からはNFを利用した投融資ポートフォリオの自然関連評価が紹介され、企業における新たな指標の具体的な活用モデルが示され、高い国際的注目を集めた。
COP30での発信を皮切りに、日本発の技術としての国際標準化とネイチャーポジティブ社会の実現を推進していく方針である。

伊坪徳宏教授による講演

行木美弥氏による開会挨拶

オリビエ ジョリエット教授による講演

現地登壇者

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