COPにおける2回のグローバル・ストックテイクの成果により、循環経済は気候変動対策に不可欠な手段と見做されている。さらに、グローバルな資源循環の推進と、これを通じた野心的な気候・環境目標及びその他の環境目標達成における企業の役割の重要性についても認識が拡大しており、その結果、循環性に関する企業の非財務情報開示への関心も高まっている。一方で、脱炭素やネイチャーポジティブの分野ではTCFDやTNFDといった企業の情報開示枠組みが整備されているものの、循環経済に関しては現時点で国際的に確立された枠組みが存在しない。こうした状況を受けて、WBCSDが開発を主導するグローバル循環プロトコル(GCP)は、循環性指標や情報開示スキームを含む国際的枠組みとして、ビジネスにおける循環経済の促進を目指している。
本セミナーではWBCSD・環境省・One Planet Network(UNEP)の共催のもと、GCPを世界市場に向けて初公開し、ビジネスにおける循環性推進と商機拡大に向けたGCPへの期待と今後の方向性を、多様なパネラーによるディスカッションを通じて探る。
Tue 11 Nov. 2025
ブラジル時間
13:45-15:15
日本時間
1:45-3:15 (+1day)
ビジネスのためのグローバル循環プロトコルの公開 -気候、自然、公正への影響-
主 催 : 環境省
共 催 : 持続可能な開発のための世界経済人会議(WBCSD)・One Planet Network
概要
プログラム
開会挨拶
ダイアン バニーノ ホルドルフ|WBCSD エグゼクティブリーダーシップチーム エグゼクティブヴァイスプレジデント
基調講演
アダルベルト マルフ|ブラジル連邦共和国環境気候変動省
イルハム カドリ|WBCSD チェア・Syensqo CEO
土居 健太郎|環境省 地球環境審議官
プレゼンテーション
クエンティン ドリュエル|WBCSD サーキュラープロダクト&マテリアルズ シニアディレクター
パネルディスカッション
石井 菜穂子|東京大学未来ビジョン研究センター、グローバル・コモンズ・センター グローバル・コモンズ担当総長特使
アフカ フォン レイン|オランダ インフラ・水管理省 環境・外務担当ヴァイスプレジデント
志村 幸美|株式会社三菱UFJ銀行 サステナブルビジネス部企画開発グループ コーポレート・エンゲージメント・ディレクター(GX・サステナビリティ担当)
グラジエレ タリア パレンチ|Vale コーポレートサステナビリティ ヴァイスプレジデントオブサステナビリティ
カレン プラグ|Ingka Group グループサステナビリティ CSO
大塚 友美|トヨタ自動車株式会社 サステナビリティ推進部 統括部長
上原 宏敏|パナソニック オペレーショナルエクセレンス株式会社 品質・環境担当 執行役員
閉会挨拶
ホルヘ ラグーナ セリス|One Planet Network 代表
セッションサマリー
企業の循環性の測定・管理・開示のための枠組である「グローバル循環プロトコル(GCP)」の初版が、環境省を含む80以上の組織の協力のもと正式に公開された。基調講演では、環境・サステイナビリティ課題、資源供給リスク等に対応し、雇用を創出するうえで、循環経済及び資源効率性を推進することが必要不可欠である旨が強調された。WBCSDからは、GCPの内容および活用の手順や、GCPを通じ、企業による自社事業や経営戦略と循環性との統合、投資家・機関による意思決定が支援可能であること等について紹介があった。
パネルディスカッションでは、各企業の循環経済への取組事例や直面している課題、これらの課題解決におけるGCPの価値や今後の改善・強化への期待等が議論された。その中で参加者からは、バリューチェーン全体におけるステークホルダーの連携促進、ビジネスモデル・経営戦略・経営オペレーションの変革、企業パフォーマンス及び課題の可視化や共有等を実現するためのGCPの果たす役割・意義が強調された。また、GCPのさらなる改善、利用者の能力開発の実施、事業性のあるビジネスモデルの特定等の必要性も指摘された。
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